micro soccer diary

サッカー観て思うことすこし。

カタールワールドカップのあと起こりそうなことを予想してみる

 

1 C・ロナウド引退後のポルトガルが黄金時代を迎える

 ちょうどラウールが退いて、スペインが国際タイトルを奪いはじめた頃のようなことが起こる。サントス監督が示してきた非保持のポルトガルと、現有戦力が志向する保持のポルトガルの両面が合流し黄金期となる。

 

2 グリーズマン交代策がテンプレになっていく

 ファイナルで最も意外な采配がグリーズマンの交代だった。スピードアップとダウンの判断、出し手と受け手の人数調整、ラインディフェンスの守備者としてのふるまい、カウンターに移行する瞬間のプレス網からの抜け出し… グリーズマンに与えられた役割はあまりに多く、替えが効かない選手に見えたからだ。

 前回王者は残り20分でグリーズマンを下げ、その代わりにフレッシュなエナジー、空白のトップ下スペース、「グラウンダーの繋ぎを諦めろ」という明確なメッセージを得た。

 5人交代制ゆえの象徴的な出来事であり、サッカーのルールが変わったことを知らしめたといえる。

 

3 交代人数が4人上限になる

 ポゼッションチームにとってボールの扱いを知る控えを5人用意するのは難しい。リアクション型のチームは消耗した選手を取り換えていけばいいだけなので味気ないのだ。

 

4 2+2ビルドアップが基礎教養化する

 2+3ビルドや3+2ビルドより流動化しやすい。2+3はアンカーが動きにくく捕まえられがち。3+2はGKを積極的にビルドに加えられない。センターバックのコンドゥクシオンや下りてくるサポートで空白のスペースを使える2+2システムはカナダとアルゼンチンが有用性を示した。チームによって個性を出しやすく廃れにくいのではないか。

 

5 鎌田と三苫の共存が問題になりギクシャクしてグダるJAPAN

 日本のビルドがファーストプレッシャーラインを越えたにも関わらずランしない三苫はどう見てもウイングバックが適正の選手だった。彼の代わりに縦のランを繰り返した鎌田が次の4年も黙っていられるとは思えない。

 

6 副審の役割がラインズマンでなくなる

 主審の逆アングルからジャッジを助ける意味が強くなる。

 

7 ヨーロッパのナショナルチームが徐々に存在感を失う

 ネーションズリーグは異文化との衝突の機会を失わせている。W杯直前になってから他大陸と親善試合を組むだけでは適応不足。高ランクの欧州強豪国を倒した中堅国がポット2~3に固まっていたがその実力は疑わしいものだった。